Carey Bell
1936年ミシシッピ州メイコンに生まれる。少年時代にめぐり合ったルイス・ジョーダンの音楽に心酔しルイスの様なサキソフォンプレィヤーを夢見るが貧しさゆえにサキソフォンを買う事ができず安価なハーモニカを手に入れる。
13歳にして養父のブルースバンドに雇われプロになる。既にこの時には天才ぶりを発揮し人気者になる。
そして、人生を変えるビックチャンスが訪れる。一大決心をして移住したシカゴで 当時人気を博していた偉大なハーモニカ奏者であるリトル・ウォーターと出会う。そしてその才能を認められ弟子になる。その後サニー・ボーイ・ウイリアムソンやビッグ・ウォルターにも出会いテクニックを学んで行く。
だが、時代の波がBLUES界の中にも起こりスターの座はGUITARに奪われる。仕方なくキャリーもBASSを学びベーシストとして活動を始める1960年代には白人BLUESプレーヤーの台頭で、再びハーモニカプレイヤーとしてのキャリーが注目を集め再起する。
1970年代にはBLUESの巨人マディウォーターズからバンドに誘われ参加する。
シカゴのBLUESシーンには無くてはならない存在になる。彼のハープは時には切々と時には甘く、又激しく 正に人生そのものを吹き上げたプレイで聴衆の心を捉える偉大なハーモニカ奏者でした。
2007年5月6日 心不全にてその偉大な生涯を閉じました。その永遠のソウルに合掌です。